経営陣に対し積極的に提言を行うアクティビスト、いわゆる「物言う株主」による投資行動は新しい時代を迎えようとしており、これらのヘッジ・ファンド投資家は企業統治自体を変容させようとしています。1000億ドルを超える運用資産を背景に、物言う投資家は新たなアセットクラスを形成しつつあります。
シンプソン・サッチャーの依頼者も、アクティビストからの経済的・戦略的・企業統治関連の意図―例えば、配当増加、株式の買戻しや資産の処分、取締役会の構成変更-に対応せざるを得ない状況にあります。また株主アクティビストは、M&A取引の成否を左右する重要な要素にもなります。
このような状況に対応するため、シンプソン・サッチャーは、アクティビストからの要請への対応について依頼者にアドバイスを提供しています。熟練した分野横断的に組成された我々のチームは、アクティビストによる企業統治、会社法、証券法、規制及び訴訟等の様々な要請の問題点を理解し、対処することができます。加えて、我々は投資銀行、PR会社、委任状勧誘会社等の外部専門家と密に連携し、依頼者にとり最善のアドバイスを提供します。我々のチームは、委任状争奪戦におけるアドバイスから、アクティビストとの交渉(スタンドスティル契約の締結や取締役派遣要請への対応を含む)に至るまで、広くアドバイスを提供しています。
近年、M&A取引案や取締役選出等の際、アクティビストによる干渉が増える傾向にあります。シンプソン・サッチャーも、Dell、 Clearwire、Smithfield、Office Depot、Ingersoll Rand、Microsoft、ValueVision Media、Walter Energy、C. R. Bard等の各種案件において、アクティビスト株主による要請、委任状争奪戦、取引条件の高騰や交渉といった場面で、アドバイスを提供してきました。取引の完遂、長期にわたる委任状争奪戦における相手方との争い、和解条件のストラクチャリングや交渉に至るまで、我々は依頼者に有利に状況をリードするための豊富な経験を有しております。